我が家では雲州三色メダカをメインに飼育、繁殖しています。今回は雲州三色メダカの固定率と選別のポイントを解説します。
『雲州三色メダカ』って
雲州三色メダカは、美しい改良メダカの一種で、白と朱赤の二色の体色に斑が入るのが特徴です。2017年に島根県出雲市の野尻治男氏によって作出されたこのメダカは、非透明鱗を持つことで体色がより白濃くなり、三色の魅力を引き出しています。他の三色メダカと比較しても、その美しさで人気があります。
固定率
雲州三色メダカの固定率は低めです。三色柄のメダカの固定率は5%程度だと思います。雲州三色メダカでは一匹として同じ柄の個体はいないと言われています。作り方については、琥珀透明鱗が交配された過程があるようですが、詳細はあまり知られていません。見分け方は難しいとされており、信頼できるメダカ屋さんから購入することが推奨されています。
選別で残すべきポイント
雲州三色メダカは、選別が大変です。なぜなら固定率が低いため、たくさん繁殖させないて安定した数の個体がとれません。
選別としては、三色柄になっている個体を選ぶことです。三色とは地色の白、墨柄、朱赤の三色です。また三色柄になっていたとしても墨の濃さ、墨柄のバランス、朱赤の濃さも重要で見た目の印象がガラリと変わります。
選別で残すべきポイント
- 基本は三色柄を選ぶ
- 墨の濃い個体を選ぶ
- 墨柄のバランスをみる
- 朱赤の濃い個体を選ぶ
我が家で選別に合格した個体を紹介していきましょう‼️
選別落ちするべきポイントとして三色柄になっていない個体は漏れです。単色の個体、二色の個体は漏れとした方がいいです。よく白勝ち、赤勝ちと呼ばれています。また墨、朱色は濃い方を残してください。どうしても色が薄い個体もいます。
以下が赤勝ちです。
以下が白勝ちです。
選別落ちするべきポイント
- 三色柄意外は残さない
- 墨、朱色の薄い個体は残さない
- 柄のバランスが悪い個体は残さない
繁殖時に注意するポイント
選別のポイントはあくまで雲州三色柄の個体を残す場合のポイントです。
繁殖時にはポイントが変わります。私の経験上、綺麗な雲州三色同士で繁殖させてもいい個体はなかなか産まれません。なぜなら朱赤よりの赤勝ちになったり、三色率が落ちます。
オススメの組み合わせは以下の通りです。
オススメの組み合わせ
ズバリ、半分三色柄✖️半分朱赤なしの墨が濃い個体です。
三色柄でも朱赤同士だと赤勝ちが生まれやすくなります。極論朱赤なし同士でも三色柄は生まれます。遺伝子に朱赤があるためです。
まとめ
雲州三色メダカは固定率も低く、スペースも必要になります。ただし、短所を補う魅力が多数ある品種です。是非こだわりのある雲州三色を繁殖していきましょう。
コメント